もののことわりをつかんだ時には表現せざるを得ないのだ。
それは性分と言うこともあるし、全体の中での自分の立ち位置として表現しなければならないことは往々にしてある。 その時に、個人として「己はそうしないけど…」と思うことも往々にしてある。 例えば、 「やはり会社で一番重要なのは報連相だと思います」と言って 自分では、報連相を徹底する期間を終えていて 次に報連相すら要らない仕事の仕方(全部上司の先回りをするなど)を目指している。 なので報連相を徹底しない。 「…報連相だと思います」と言って、「でも、己の考えでは、己の時期としては…」と続くわけだ。 しかし、個人的な考えをいつもいつも表明することに美しさを感じない場合 沈黙するしかないのではないか。 それが外からみられて言行不一致と映ったとしても。 ■気づいたきっかけ 自分のいいわけであるが一理あるのではないか スポンサーサイト
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ゴッホも知らないと言うと、とんでもない常識はずれのようだが
アジアの国では知らない人の方が多いようだ。 ハリウッド映画にも馴染みがないので キャメロンディアスといったところでほとんど知らない。 いかに日本が欧米文化を常識としているかということだ。 常識とは、そこにいる者たちの多数決でしかない。 社会人が「キャリア」って言葉を知らなければ「ハァ!?」と言われるのと同じように 幼稚園では「ムシキング」を知らなければ村八分だ。 メジャーリーグが「ワールドシリーズ」と叫んでおかしいように 日本人が「ゴッホもベートーベンも知らないの?」なんて驚くのもおかしな話なのだ。 世界の常識ってなんだ? ■気づいたきっかけ アジア人と接して |
映画の好みってすごく分かれると思う。
自分の中でさえ、「あれ?初めて観た時はあんなに感動したのに…」ってことが 少なくないだろう。 映画に関しては他の人が面白いとか面白くないとかいっても気にしないし オススメもなかなか難しいことをわきまえていたい。 しかし、それでもやっぱり自分専用の映画ソムリエみたいな人っているんだよな。 (己の場合はさとうゆうじ) 不思議なものだ。 ■気づいたきっかけ 自分がすごくいいと思った映画がネット評でこきおろされていて。 |
己が小学校の時に観たロサンゼルスオリンピックでは、これから競技をするって選手がカメラに向かってウィンクをしたり、投げキッスをするようなことはなかった。
また、ラジオにしろテレビにしろアナウンサーが噛むようなことは極々まれで 小学生の粗探しの対象のようなレベルだった。 今じゃ普通だ。 世界が成熟しているのだ。 文化の成熟を迎え、デカダンな風が吹いているのだ。 ■気づいたきっかけ テレビ観てて |
Aさん「納豆というのは非常に優れた食品なんです」
Bさん「その通りですね。血液凝固因子を作るのに不可欠なビタミンKや大豆由来のタンパク質も豊富で、食物繊維は100グラム中に4.9~7.6グラムと豊富に含まれています。納豆菌はプロバイオティクスと呼ばれ、腸内環境に有用と考えられているんだそうです。O157に抗菌することもわかっているそうです。」 Cさん「「納豆」の文字が歴史上最初にでてくる文献は、平安時代の中期に藤原明衡(あきひら 989-1066)が当時の風俗や食生活を含めて書いた『新猿楽記』という本で、非常に歴史の深い食品なんです。」 D「まぁ、でも、まだまだ納豆は関西圏では広がっていないと言うか、もっと広く広めるような仕組みが必要だと思います。」 Eさん「Dさん、Dさん。うちの娘もね、納豆がとても好きなんです。私が毎日仕事に出る時に『パパ、少しだけでイイから納豆食べて』って玄関まで持ってくるんです。その姿がついついかわいくて玄関でそのまま食べてしまうんです」 テレビのオリンピック特集を見た。 日本の金メダルをとった種目の選手について6人くらいのコメンテーターが選手の近所の評判から、語録、普段、両親に接する態度など美談をとにかくまくし立てる。 なんでお前がそんなこと知ってんだって、そりゃ番組スタッフが調べてるわけだけど、その情報の真偽性やリソース、情報の編集度合いなどについてはまるで度外視。 会話のスピードでポンポン進む展開の中でそんな疑問は深く検証されない。 ひとりだけ(D)、これは選手についてではなく、この選手がやっている種目について批判的な意見を述べたがそれも、またその意見に対する直接的な反駁ではなく、これまでの押せ押せ肯定ムードで無理矢理塗りつぶしていく。(E) 新しいヒーローを生み出そうとマスコミは必死である。 ・1人ではなく数多くの人が肯定することが大事 ・なんとなく反対の意見も入れておく(でも、その反対は全体の空気を読んでない浮いている感じであること) バッチリこのパターンで攻めてくるのでよく見てみるといい。 日本の主婦層のマインドコントロールに絶大な効果を生む。 ■気づいたきっかけ てれびでみて |
花の慶次という漫画の13巻にこんな場面がある。
後藤又兵衛が山中の温泉に入ろうとすると先客が居た。 前田慶次に直江兼続、伊達政宗に真田幸村が 温泉に入って杯を交わしているのではないか。 前田家に上杉家、伊達、真田 あまりに豪華な顔ぶれに浮かれた後藤は、 「これだけのメンツが集まって10年もすれば天下が取れる」と言う。 真田幸村や直江も「10年早く生まれていれば…」と口にする。 そこに老人が入ってきて 「おぬしら天下をとりたいようだが、天下の取り方を教えてしんぜよう」という。 随分えらそうな口を利く老人だと一堂、湯煙に目を凝らしてみると なんと天下人、豊臣秀吉である。 秀吉は豪傑たちの輪に進み、 「もう10年早く生まれていれば天下が取れたか?」と真田幸村に尋く。 恐縮する幸村。 「天下の取り方を教えてくれ」と前田慶次が問うと 秀吉はこう答えた。 「天下人は誰が選ぶと思う?」 「天下人は天が選ぶのだ。」 信長に憧れ、命懸けで追い求め、信長が討たれた時気づけば自分より力をもっている者がいなかった。 幸村や政宗が10年後に生まれてきたことも天が決めたことなのだ。 己は昔からこの、天が決めるとかいう言葉がよく分からなかった。 しかし、「確率と自由意志」で気づいたことをもって考えれば なんとなくわからんでもない。 ■気づいたきっかけ 花の慶次を読んで |
昆虫の交尾というのはどうやってその成否が分かれるのだろう。
人間ならば好嫌によって分かれるが昆虫の場合はすべて偶然や確率なのではないか。 もちろんフェロモンというものがあって異性互いに近づきはする。 しかしそこからは選択の自由意志は存在せず、たまたま地形やタイミングにより生殖器が近づいたとかそんな程度でしかないのではないか。 幼虫が成虫に達するのも喰われてしまうのもすべて偶然。 だが何割かが犠牲になるのは始めから計算されていたかのようだ。(どの個体が犠牲になるかまでは決まってないが割合的な数は計算されているのではないか。その上で繁殖量も決定される。) 人間という自由意志を持った者と地球規模の環境変化のようなものだけがその「確率の調和」を伐ち崩し「絶滅」というものを可能にする。 だが果たして本当に自由意志などというものも存在するのだろうか。 この脳内のスパークまでも計算されているのかもしれない。 ■気づいたきっかけ つがいのカラスアゲハが求愛のダンスをしているのをみて 尚 |
「常識」を「所属する組織における多数決」と定義してみる。
「人は幸せになるために生まれてきた」だとか「愛が最も大切」だとか「友情」だとか「家族」だとか いわゆる「価値観」と呼ばれるものは どこか、さも、人類共通の深いなにかに基づくかのように あるいは、その人固有の先天的な変えがたい根深く堅固なもののように 誤解されることが多いのではないだろうか。 それらも結局は後天的な「教育」によって培養されているものに過ぎないと言いたい。 人類共通であれば、人種によって価値観が違うのは、そもおかしいし 極論、狼に育てられて言葉が話せない人間とも通じ合えない以上は 「人類共通」ではないのだ。 (その意味で「痛覚」なんかは人類共通と言えるだろう。) 外国人と深く接するほどに「価値観」の違いを強く感じる。 複数同国の外国人と接すれば、それは更に強く感じられる。 (外国人単数であれば、こいつはこういう考え方をするのね、で斬り捨てられるわけだから) 人とのつながりを大切にし、とにかく「さみしがる」方々がいらっしゃる。 ドライな我々日本人からすれば奇異なほどに。 なにをそこまでさみしがるのか、理解しがたい場合もある。 彼らにすれば「常識」かもしれないが、 己にとっては「滑稽」でしかない。 (もちろん逆も然りだろう。) 物の考え方や見方はどこまでいっても、ある種のフレーム(受けてきた教育、文化、時代、常識など)を超克することはできないが、「価値観」と呼ばれるものも、けして例外ではないのだ。 家族は「人間にとって」一番大事なものでもないし、 愛も幸福もまた、「人間にとって」一番大事なものではないのだ。 「私にとって」一番大事なものもいくらでも変わるものなのだ。 価値観もまた「真理然」として大層に掲げるのではなく、ある種のとっかかりくらいのものとしてつきあいたいものだ。 ■気づいたきっかけ 複数同国の外国人とつきあってみて |
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Author:多苗尚志
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